シルバーバーチがいう犠牲による神性の発揮とは

シルバーバーチの霊訓はほんとに素晴らしい書籍だと思うし、そこから得た霊的な知識は、スピリチュアリズムを語る上で大いに役立っています。けど、最近誤解が出てきているようなのでちょっと正しておこうと思います。

「シルバーバーチさえ信じてればいうまくいく?」

そんなことあるわけないです、と言っておきます。

なぜなら、「これさえ信じればうまくいく」と答えてしまうと、
自分の都合の良い文言だけを切り取って霊的真理を
一部分だけ拾って誤解する人がますます増えそうだからです。

自分の印象に残った一部分だけを切り取って
それを信じてしてしまうと、
シルバーバーチが伝えようとしている
「真理」を適切に受け取れません。

 

いつだったかどこだったかで、シルバーバーチを批判している記事を目にしたことがあります。けど、その内容を見たときに、恐れながら私としては「随分偏った見方しか出来ないんだなぁ」と感じてしまいました。

 

確か「シルバーバーチは、霊的な覚醒は自己犠牲ありきであると吹聴している!」みたいな感じだったかな?

けど、少なくとも私はシルバーバーチをいくら読んでも全くそのようには受け取れませんでした。

 

シルバーバーチを悪く受け取っている人は、たとえばこの部分。

「我欲を捨て他人のために自分を犠牲にすればするほど内部の神性がより大きく発揮され、あなたの存在の目的を成就し始めることになります。」➖シルバーバーチの霊訓1巻 P.145

▲ラインマーカーで線引く時、いつも本気「なんで?」ってくらい線が曲がるんですがどうしたらまっすぐ引けるようになれるんだろう…

これを読んで、

「えっ自分が犠牲にならなければいけないの?」

と受け取ります。

 

反して、バシャールとかは
「ワクワクすることをしよう」と
前向きなことを伝えてくれているので
「シルバーバーチが言ってることは果たして本当に正しいのだろうか」
みたいになってしまうみたい。

 

我欲を捨て他人のために自分を犠牲にすればするほど、内部の神性が発揮される

という部分を、

  • 自分のことより世のため人のために生きる
  • 自分がやりたいことはやってはいけない
  • 自分がやりたいことは我慢しないといけない
  • 成長するためには自己実現はできない
  • 自分を殺して他人のために生きる

…みたいな捉え方になって
しまっているんだと思うんです。

 

けどさぁ、聞きたいんだけど。

 

 

 

誰がそんなこと言った???

 

 

 

意味の捉え方はひとそれぞれだけど、
シルバーバーチはひとっこともそんなことは言っておらんぞよ?

 

シルバーバーチはただただ、言葉の通り

「我欲を捨て他人のために自分を犠牲にすればするほど内部の神性がより大きく発揮され、あなたの存在の目的を成就し始めることになります。」

と伝えているだけ。

 

これを悪い意味に捉えて「シルバーバーチおかしい」とかおっしゃるのでしたら、

「そもそもあなたの言う「犠牲」って、どういう意味ですか?」

と、お聞きしてみたい。

(別に責めてるんじゃないの!ほんとにそれを聞きたいのよ)

 

犠牲=悪いこと

 

って勝手に決めていませんか?

 

「我欲を捨て他人のために自分を犠牲にすればするほど内部の神性がより大きく発揮され、あなたの存在の目的を成就し始めることになります。」

と、この中でシルバーバーチが言う「犠牲」って、
たぶん
「自分の命を削るような真似をしろ」
的な意味で犠牲って言葉を
使ってるわけではないと思うんですよ。

 

 

この場合の犠牲って、

喜んで自分を差し出す事

なんじゃないのかな?

 

もともとの犠牲(=sacrifice)という意味の語源は、

神様に捧げる

という意味合いもありますよね。

 

 

「どうぞ、わたしを好きに料理してください♡」っていう感じ?

 

 

それって、相手(神様)に対する絶対的な信頼ありきの自分が示せる表現の究極なんじゃないかな。

 

自分の我で自分のためだけに生きるんじゃなく、「自分という素材を使って美味しく料理して他人を満足させてあげたいです」という心持ちになった時、自分の心の奥底にある魂が輝き、神様により近づくための成長が促されていくよって言ってると思うわけです。

 

言葉尻だけをとらえて揚げ足を取ったり
自分の中で印象に残った一部分だけを
切り取って培養して変なものにしてしまうのは
本を読む上でも、人生を楽しむ上でも、
霊的真理を学んでいく上でもけっこう毒になると思う。

 

2021年はシルバーバーチの読書会とかもしたくなってきます。

 

 

けどシルバーバーチは経典でもないし、これだけが全てでもないし、これを読めば全部わかる!なんてものでもないですよ。

だがしかし!相当深い書籍であり、学べることは相当多いというのは間違いありません。

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