人生の転機を信じた旅④

人生の転機を信じた旅①
人生の転機を信じた旅②
人生の転機を信じた旅③

空を見上げながらたこやきちゃんは

  • 人と比べない人生を歩む
  • 自分らしさなんて要らない
  • スピリチュアルトランスレーターとして生きる

そう何度も決意し続けた。
守護霊様に絶え間なく話しかけ続けた。

 

波の音、風、夜になって涼しくなった空気。

 

・・・何もかもが完璧だった。
目が慣れて次第に満天の星が眼前に広がり始める。

夜空の色も、星の瞬きも、数も、風に揺れるヤシの木も、

何もかも自然の中は全てが調和していて、
その中に人間である自分が存在している。

 

「なんて、ちっぽけなんだろう」

 

こんな事で悩んだり苦しんでいるなんて、本当に無駄。人生の無駄。使命の邪魔。

早く抜け出したい。
早く成長したい。

一体何のためにいままでずっと、霊媒としてメッセージを届け続けてきたのか?
莫大な時間とお金を投資してきたのか?
人との違いを気にして劣等感を覚えてギャーピー騒ぐなんて、わたしはばかだ。

夜の空を見上げながら、
呼吸法をして、言霊を唱えて、祈り、
意識を宇宙に持っていくうちに、
少しずつ気持ちが穏やかになっていった。

 

目次

宇宙はいつだってシンプル

いつもこの状態、つまり

  • いつも宇宙と繋がった意識でいること
  • いつも自分から抜け出して人の幸せを祈る心であること

こういう状態に、一分一秒でも長く居続けなきゃだめだ。

クソみたいな人間である自覚はもう充分したけど、それに甘えてとどまっていたらだめだ。
早く乗り越えよう。今は悔しさと『誰にもわかってもらえない』という気持ちが強く出ているけれど、早く乗り越えよう。

乗り越えるためにハワイに来たんだ。

導かれたんだ。

この痛みは全てが糧になる。必ずなる。

痛さも辛さも、闇も、苦しみながら味わっているからこそ、光を光だと感じる事ができるんだ。
シルバーバーチもまさに、同じことを言っていたじゃないか。

 

大丈夫、きっとうまくいく。

 

見えない存在に導いていただけたからこそ、ここまで来たんだ。

わたしは”彼ら”を信じよう。

 

そして約束の時間がやってきた。

 

深夜のハンバーガー

時間が来たのでロビーへと足を運んだ。
そこには自分を含む3人が集まっていた。

この3人を集めたのは、この3人にしか伝えられない話しをする
必要があったから、みたいなことをいっていた。気がする。
(確かね)

メンターはたこやきちゃんにお説教していたせいで
食べ損なってテイクアウトすることになったディナーの
ハンバーガーとフレンチフライを頬張りながら、
私たちに対して話し始めた。

「(ムシャムシャ・・・)

人負けしたらだめですよーあなたたち。
人より強くなりなさい。

人と比べて劣等感を感じてる時点で、人負けしてるんだから。

 

そしてあなたたちにはもっと、
魂レベルでの気づきが必要です。

 

あのね。うーん。

 

 

 

今、ちょっとわたしの個人的な感想を伝えていい?
見えない存在のメッセージとか一切無視で、個人的な奴ね!

 

 

 

 

あのねぇ・・・・

 

 

 

 

(もぐもぐもぐ・・・)

 

 

 

 

 

 

 

3人ともほんとうに、美人

 

 

何年も頑張ってやってきてるし、陰の努力もしているし、ほんとエライよね。
みんながんばってる!ほんとエライ!

 

(むしゃむしゃ・・・)

 

 

 

 

…さて。

今のメッセージであなたたち、学びはありましたか?

 

 

魂の気づきはありましたか?

ありました?

 

 

 

そう。そういうことなんですよ。

 

(‥ムシャムシャ)

 

気付いて成長するためには、
うわべだけの事をいったってしょうがないんです。

 

 

たこやきちゃんなんて特にそうですよ!

今回は徹底的にあなたのこと言い続けますからね!
あなたは気取ってるように見えるの。

 

気取りキャラなの。
それじゃだめですよ。

誰からも相手にされませんよ。

 

(もぐもぐもぐ)

 

今日来ている全員にいじられるようなキャラにならなきゃだめです。
全員から愛されて可愛がられていなきゃだめなんですよ」

そう語り、たこやきちゃんにもトドメの斬鉄剣を食らわせ、先生はハンバーガーとフレンチフライを平らげた。

 

謙虚さと自信のなさを一緒にするな!

 

魂の気づき・・・・

表面的な事だけ・・・・

 

メンターからの語りかけに対して、日頃の生き方はいかに後者であったかに気付かされた。
そして今の自分は、全身全霊で魂の気づきを得ている最中なのだと思い知る。

苦しみながら、魂に刻み付けるようにして学んでいるんだ。…なんてありがたい経験なんだろう…

 

けど

  • 自分は、自分の相談者さんに対して表面的な事だけ言ってないだろうか?
  • 相手の機嫌を損なう事を恐れて、うわべだけの鑑定になっていないだろうか?

そう省みて、ふと不安にもかられた。

いや、してないはずだ。してない。それだけは誓いたい。けどここで

「わたしは、魂の気づきが得られるようなメッセージを相談者さんに伝えられるように意識しています!」

と言ったら、きっとまた

『はい、また否定した』『わかってませんね~』

と指摘されるに違いない。
だから、そうだ。そういうことだ。

「わたしはまだまだ全然、今までも相談者さんに対して表面的な事しか伝えられていなかったんだと思う」

そういう謙虚さを常に持たなければならないんだ。

 

自信がなくてそう言うのではなく、
過信せず、謙虚に、相手のことを思って
鑑定しなければいけない。

そういうことだ。
出来てても、出来てると思ったらそこで終わり。

霊界から見放される。そういう世界なんだ。
メンターとの深夜の問答は、そんな気づきを得た時間に変わった。

 

追い詰められて徐々に磨かれていく

深夜のロビーで時間を忘れて問答を続けるうちに、他の参加者も徐々に再集合しはじめ会話は熱く盛り上がっていく。
日付を跨いで01:00近くになったところでようやく解散となった。

 

「明日の朝は6時にビーチに集合で~す!」

 

という過酷なスケジュールを言い渡されたが、誰もがそれに対して不満など述べなかった。みんなほんとに意識が高い。感服する。わたしは心の中で『うわまじか』と思ったのが正直な感想である。

日本を発ってから既に30時間くらい経っていて、全員かなり疲れているはずだが、みんなにこにこしながら部屋へ戻っていった。本当にここに来た人たちは仏様のようである。

たこやきちゃんが部屋に戻って、シャワーを浴びて寝る直前に見た
時計は02:00前を示していた。

そのまま倒れるようにベッドに入ったと思ったら、
直後にアラームがなった。

しかし体が動かない。

アラームが鳴り続けたのち、
しばらくしてようやくスマホを見ると、
なんと時間は5:55と映し出されていた。

「いまベッドに横になったばっかりな気がするんだが・・・?」

そんな気持ちのまま、遅刻寸前だったのであわてて着替えて、汚い顔のまま急いで部屋を飛び出しビーチへと向かった。

ちなみにわたしは普段はアラームが鳴る前に目が覚めることが多く、起き抜けでも寝ぼける事が少ないタイプである。しかし、さすがにこの時ばかりは寝ぼけていた。
起きるのがここまでツライ日というのは何年ぶりだろう?というくらいしんどかった。

 

こうして、前日との境目がないまま、2日目がスタートしたのであった。

(つづく)

人生の転機を信じた旅⑤

 

 

たこやきちゃんが言われた言葉、感じた気づき、その中にはもしかしたら、これを読んでくださっている方にも響く「なにか」があるかもしれません。

自分の悩みは人の悩みでもあるし、自分の成長は人の成長にもきっとつながる。はず。

少しでもなにか拾えるものがあれば幸いです!

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