どうやって生き抜くかが大事なんです

10年前の3月11日。
私はちょうどその日は出張で、
職場から横浜へ向かって車を運転中でした。

大きな揺れが続き、電信柱も信号機も
「振り子」のように
ぐゎんぐゎん揺れて折れそうだったし
電線もビュンビュンと暴れて千切れそうで
感電て死ぬんじゃ、という恐れが瞬時に湧きました。

 

そしてそこでとっさに思ったこと。

 

やりたいことに

時間とお金を注いでいて、

よかった!!!

 

 

不謹慎かもしれませんが、私はその時
恐怖を覚えながら瞬時にそう思ったのです。

 

ですが、震災に遭う前までは

「こんなにお金を使ってしまってどうしよう」
「非正規雇用のままでどうしよう」
「結婚してないし予定もなくてどうしよう」

なんてことばかり考えて、いつも
「足りない」「出来ない」という欠乏感を
自分の思考で生み出していました。

 

ただね、
ちょうどその頃は、一人で海外に旅に出るのが
マイブームで、まだ見ぬ景色や文化に触れ
新しい世界を広げるのが楽しくてたまらない時期でもあったのです。

そこにかける飛行機代、ホテル代、飲食代は
普通に暮らしているときには発生しない、数万単位の大金。

本当は「旅をする」という経験を
得たい自分の望みを
他の誰でもない自分が叶えて
あげられている、という
とっても素晴らしいチャンスと猶予を
与えられていたのに、そこを見ずに

「旅という経験」と「お金と時間」

を天秤にかけて、不安そうにみてばっかりいた。

 

けど、大きな揺れとともに命の危険を感じた瞬間
その不安はすべて幻だったのだとはっきり自覚した。

 

「やりたいことを出来てよかった!!」

 

そう思えることが、人生でいかに大切か。

最後の最後まで生き抜いたときに、
「あれをしておけばよかった」と思うことは
きっとゼロにはならない。

けど、減らしていくことはできるって
はっきりわかった。

自分の願いをはっきり自覚して生き抜くこと。
「本当はどうしたいの?」と問い続けること。

これなくして、いきなり
世のため人のために身を捧げるなんて
高尚なことは、出来ない。

いつでも、自分が感じることを一番に優先しよう。
世間体やルールに縛られて感じることに蓋をするのをやめよう。

感情的になることと、感じることを味わうことは全く違う。

どうしたいのか、何をしたらいいのかなんて、
本当は他人や守護霊様に聞かなくたって
自分自身が一番わかっていること。

それを知るためには、
感情に振り回されず、
世間体という外側の視線に囚われず、
ルールや固定観念で決めつけず、
もっと素直に自分の感情・五感に
寄り添っていくことです。

 

その上で、自分がしたいことをして生きていたら
なんかもうよくわからないけど
色々うまくいくようにもなっているんです。

自暴自棄になること、
自分勝手になることではなく
「ちょっとわがまま」くらいな感じかな。

 

そういうときのほうが、あとで絶対
「後悔のない人生だった」と
自分を褒めてあげたくなりますよ。

 

東日本大震災から10年。
これまでもこれからも
「この日」と決めず、
鎮魂と復興を祈り続けます。

 

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